気軽に行ってはならない自己破産のリスクと身の振り方を知っておこう
どうしても返済できなくなったら
お金が必要になったときに手軽に利用できるキャッシングですが、安易な利用とずさんな返済計画で返済が出来なくなり、債務整理が必要になる場合が現在増加傾向にあります。
日本における債務整理には、任意整理、特定調停、個人民事再生、自己破産の4つが用意されていて、できる範囲で返済を行えるようになっています。しかし残念ながら資産を全て返済に充てても債務が残り、返済の見込みが立たない場合に行われるのが自己破産です。自己破産というのは、ある意味一番最悪で最後の手段と言えます。
自己破産とは何なのか?
自己破産は社会的信用が失墜するため、債務整理の方法としては最終手段となります。最近では安易に自己破産を選択する場合が増えていますが、債務はなくなったとしても、生活上大きなリスクを背負うことを忘れてはいけません。
自己破産をする前に、専門家に相談し、様々な返済方法を考えて、できれば自己破産を回避する方法を模索してみてください。それでもどうしても無理な場合だけの選択肢だと考えるべきものです。「借金が無くなって便利!」なんて間違っても勘違いをしてはいけません。
自己破産を行う場合の手続きは、まず弁護士に頼むか自分で行うかを決めて、破産手続開始の申立てと免責許可の申立てを地方裁判所に対して行います。1~2ヵ月後に裁判所において破産の審尋を裁判官から受け、免責不許可事由に当たらないと判断されれば数日中に破産手続開始決定が行われます。このあと資産が有る場合には管財人が選出され資産を処分して債権者に配分され、免責の審尋を経て、免責許可を受けた場合に官報に掲載され自己破産したことになります。
期間としては最短でも3ヶ月程度、長い場合には1年以上かかってしまう場合があります。前記のように自己破産にはリスクを伴いますが、別の角度から言えば人生を再スタートさせるチャンスが出来ることにもなります。気楽に考えてはいけませんが、いつまでも事実を引っ張るのも良くはないという事です。
法律によって用意されたリセットの機会とも言え、安易な使い方は出来ませんが、どうにもならなくなった場合の有効な利用手段と言えます。利用したからと言って恥ずかしいと言うような性質のものではありませんが、もしも破産理由がギャンブルなどなら、反省だけは忘れないようにして下さい。
自己破産後の生活を見直す
自己破産に至った場合は、そこに至るまでに大勢の人に迷惑がかかっていると思いますが、謝罪に意味も込めて生活全般を見直しましょう。自分自身を見つめなおす機会でもあります。
人生を狂わした最初の引き金は何だったのか、もしキャッシングだとすれば返済計画に不備は無かったのか、何が問題だったのか良く原因追求をして、同じことは繰り返さないように今後どうして行くべきなのか、何に注意することが必要なのかということを良く見直して、その後の生活に反映させていくことが重要です。