キャッシングとローンの違い

とても似ている二つの借り入れ

キャッシングとローンの審査は、概ね似ていると言えます。しかし、この２つには明確な定義がある訳ではないので、多くの人が謝った認識で審査を受けようとします。そこでこの２つの本来の意図を理解し、その審査のハードルの違いについて把握し、キャッシングの準備をする必要があります。
（⇒カードローンとキャッシングの違いはこちら）

金融機関毎にキャッシングもローンも同じように扱っている事も多く混乱されるかもしれませんが、今回はその中でも多くの方に認識されている基準の一つを当てはめて解説いたします。

キャッシングについての認識

まずキャッシングとは、現金を借り入れたら翌月や一定期間後に一括で返済する事が一般的とされています。ただ、現在その返済方法は変化し、毎月一定額を返済する形式が取られるようになりました。その為、ローンとの違いがかなり曖昧になってしまっています。

本来キャッシングを必要とする人の傾向は、小額を短期的に借入る事が主だったので、無担保、無保証人で行われていました。それゆえに金利がかなり高く設定されていたのです。
（⇒キャッシングに保証人は必要？）

しかし現在キャッシングは小口の取引として一般化してきた為、これまで活用しなかった層などが長期に活用するようになり、トラブルや遅延が頻発し審査の基準が見直されました。

つまりキャッシングの審査基準の根本にあるのは、遅延やトラブル防止を未然に防ぐ事となります。これは多くの金融会社にとって返済されない事が死活問題になる為です。多くの人が活用するからこそ、審査基準が向上した訳ですね。
（⇒キャッシング審査が甘いと言えない理由）

ローンについての認識

ローンとは、多額を長期に渡って借入る事が一般的です。その為、担保が必要となりますが、金利が一般的には低く設定されています。主にそれらは家や車などの借入時に活用し、企業は投資に活用しています。家と言えば住宅ローンにもローンという単語が使われていますね。
（⇒住宅ローンはどんなもの？）

ローンの魅力は、何よりも金利の低さにあります。この魅力は実際活用した人の多くが実感していることでしょう。ローンを活用する場合その額が大きい為、キャッシング会社で借りると月々の金利や返済だけでかなり懐を圧迫してしまいます。その為、大きな金額を借りたい場合は、迷わずローンを選択するべきです。

但し、ローンの審査基準は、大変厳しいものになっています。当然ですがお金を借りる場合、返済義務が生じます。この返済にあたって金利の影響は大きく、特に大きな額であればある程、借り入れる側にとっては少ない事を望む訳です。その為、必要としている人も多いので、無闇に貸す事ができず審査は厳しいものになります。

ローンの審査基準はキャッシング同様、返済の遅延やトラブル防止を未然に防ぐ事となりますが、それ以上に経済発展の支援を行う意図が前提にあります。個人的な用途で言えば家や車、教育ローンなどは生活環境の改善を助け、消費活動を補助します。また企業であれば投資の支援となり、企業の発展につながる訳です。

つまりローンとは経済活動の補助と言う側面がある為、返済能力・計画に加え、融資（ローン）を受けた後の結果まで事前に考慮しなくてはなりません。家や車などのローンは比較的その部分が簡略化されていますが、それでもローン会社、特に銀行系はそういった視点を内部で持って審査をしています。これが銀行の審査が厳しいとされる所以の一つと言えましょう。